クレーン現象と2歳の息子の話
今日の卵焼きほうれん草入り。焦げた
息子の話
一歳半の頃、保育園から言葉の遅れを指摘された息子。
区の一歳半検診で相談したところ、2歳前にもう一度相談しに来てくださいと言われ。
2歳の今、数え切れないほどの言葉を発するようになりました。
連続した言葉も少しずーつ。
「これにしゅる」とか「アンパンいたー」など。
他の子よりも遅いのかもしれないけど、特に心配してませんでした。
ただ、2歳前の再相談を前に保育園の園長先生からコメントが。
息子くんは大人とのコミュニケーションが取れてない様子。息子くんの頭の中には空想の世界があって、そこで一人で話してるようです。言葉が増えているように見えるけど、おうむ返しがとても多い。それも気になる部分です。
とのこと。
まぁつまりは、大人と会話になってないってことですね。でも空想の世界って…アメリみたいなものだろうか。
確かに名前を呼んでも話しかけてもこっちを見ないことが多い息子。
こっちを見ずに、話しかけたことをそのままおうむ返ししてくることも多々。
あとは大人の手を取り自分の要求を満たそうとする行為の多さを指摘され。
例えばテレビつけて欲しい時にテレビの電源を自分で押すのではなく、大人の手を取り、その手で電源を押させそうとするあれ。
自閉症の特徴と言われるクレーン現象ではないかと心配されているわけですね。
確かに、大人の手を取るケースはとても多い。
ただ、やっと言葉が爆発した息子にとっては、表現出来ない要望も沢山あるはず。言葉で伝えられないから、大人の手を取りやってくれと懇願しているだけなんじゃないだろうか。
今日は上記2点の相談事項をひっさげて区の保健センターで再相談。
少し悶々とするけれど、まだ2歳だしねぇ。
他の子よりポヤンとしてるけど、これから色々成長していくんじゃないのかなぁ。
保健師さんの話
保健センターの心理相談室という部屋はおもちゃや絵本であふれた空間。
その中での子供の動きを観察した結果と保護者の相談内容を総合して、保健師さんはいろいろと判断するわけです。
畳の心理相談室のドアをあけるなり、靴のままあがりこもうとする息子。
「お靴のままだめだよ!くっくぬぎぬぎしようね!」との保健師さんからの投げかけを理解した息子は、Uターンして靴を脱ぎ、私の脱いだ靴の隣に脱いだ靴を並べ。
はらぺこあおむしの本を見つけてに取り、私の隣で読み始める息子。
大好きなあおむしの歌を披露しすると「すごいねー!歌えるんだねー!」と保健師さん。嬉しそうな表情の息子。
指差しができるかどうかのテストみたいのがあって、「ワンワンはどれ?」「にゃんにゃんはどれ?」の質問に指差しで答える息子。
木製のつみき積み上げテストを、最大まで積み上げる息子。
心理相談室では、クレーン現象と思われる動きを見せなかった息子。私の手を取りどこかに連れて行こうとしていたけど、出口に向かっていたので外に出たかっただけの様子。
私からのヒヤリング結果とこれら息子の行動を観察した結果、保健師さんは以下アドバイスをくれました。
- 月齢の割に確かに成長はゆっくりめかもしれない
- でも言葉はだいぶたくさん出て来ているし、二語も見られ始めている
- このくらいの歳の子は皆ファンタジーな世界で生きているもの
- クレーン現象と言われる行動も、まだ言葉をしらず意思表示の方法がわからないだけ
- まだまだ2歳。もう半年様子を見ましょう
「空想」ではなく「ファンタジー」と言い換えてくれた保健師さん。
意味は同じかもしれませんが、なんとなく、安心。ファンタジーって言われるとアメリ感が増すなぁ。
加えて、以下アドバイスをくれました。
- 大人が話しかけた言葉を周囲の雑音と一緒に捉えてしまっている可能性がある
- 息子に話かけるときは背後からでなく正面から、必ず名前を読んでから話しかけること
- または、名前を呼びながら肩をトントンしてから話しかけること
- クレーン現象と思われる行為を見られたら、言葉で何をしているか話すこと
- 「蓋開けて欲しいの?じゃあ一緒に蓋あけようかー」とかそんな感じ
- 話しかけた時におうむ返しされたら、その先の言葉を続けてあげること
- 「お風呂入る?」「はいる」「お風呂じゃぶじゃぶ気持ちいいよね!」
「りんご食べる?」「たべる」「りんごは甘くて美味しいよね!」とかそんな感じ
保育園ではどうしても他の子と比較されてしまうし、ネットには心配になるような情報がたくさん溢れています。
でも、息子は息子。
他の子と比べた成長の遅れに落ち込み心配するのではなく、息子がこの先、少しでも意思疎通ができるようになって、毎日を楽しく過ごせるように。
いろいろな方法で手助けしてあげるのが、親の私のできることかなと思います。